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だから僕はラグナロクオンラインを辞めた。

だから僕はラグナロクオンラインを辞めた。

いつもながらTwitterを見ていると、引退という言葉が目に入りました。

悲しい事だけどしょうがないことだよなぁ。

と思いつつ、私がラグナロクオンライン(ラグマスではなく本家RO)を引退した時の事を思い出したので、ラグナロクオンラインをプレイしていた日々を引退まで書き綴るただのブログです。

最初の町はアルベルタ、最初の出会いもアルベルタ

最初の町アルベルタ

最初の町アルベルタ

私がラグナロクオンラインと出会ったのは、中学生の時でした。

何をどうしてラグナロクオンラインを始めたのかは思い出せませんが、最初の町に選ばれたのが港町アルベルタだった事を鮮明に覚えています。海がキレイですごく大きな町でした。しかしアルベルタにいる人の数は少なく、1人2人とポツポツとしか人がいない、今思えば閑散とした町でした。

ただ当時の私はMMOというものをプレイするのが初めてだったので、人がいない事に関して違和感を抱くこともなく、ただただMMOという世界を楽しんでいました。

キャラクターをクリックで動かす事を知って、アルベルタの外に出るとモンスターがそこかしこにいる事を知りました。そのモンスターの中でも、自分が勝てるモンスターと、勝てないモンスターがいる事を何度目かの死により知り、勝てるモンスターのポリンとルナティックをひたすら倒して遊んでいました。

ただただポリンとルナティックをクリックして倒すだけの作業ですが、自分で動かしたキャラクターが敵を倒すという新鮮な体験は単純な作業でしたが最高に楽しかったと記憶しています。

毎日ひたすらポリンとルナティックを倒し続けて3日経った時に、JOBレベルが10になりアルベルタで商人に転職しました。

商人に転職した理由としては、他になんの職業があるかも分かっておらず、3日プレイしてもアルベルタと隣の森(奥の森にいってすぐ殺されたので)にしか行った事が無かったので、何の違和感もなく商人になっていました。

商人に転職してからは、ウィローも倒せるようになり、お金も結構溜まりだしました。(5kぐらいしか持ってなかったけど大金だと思ってた)

この頃になると少しはROの世界にも慣れてきており、スキルのディスカウントを取って、アルベルタでミルクを買って、お店の価格-2zenyの価格でミルクを露店販売するようにまでなりました。

長い時間プレイできず、露店放置ができない環境だったので、露店を出している時は「ミルク売ってます買ってください」という言葉を1文字1文字キーボードとにらめっこしながら打ち込み、発言しながら販売していました。

プレイしている時間帯が同じなのか、毎日ミルクを買ってくれる剣士さんがいました。いつも買ってくれた後に「ありがとう」とチャットを残してくれていましたが、チャットの打つ速度が遅い私は「こちらこそ」という言葉を返す間もなく剣士さんは去って行ってしまいます。

私が露店でミルクを売っている時に剣士さんが通りかかると、必ず毎回買ってくれてお礼を言ってくれるので、こちらもお礼をしたいと思い、チャットに「こちらこそありがとう」という言葉を入れたまま、剣士さんがミルクを買ってくれるのを待ちました。

その日も剣士さんは来てくれて、ミルクを買った後に「ありがとう」と言ってくれました。ここだ!と思い、私は「こちらこそありがとう」と発言しました。

これが、それ以来1年もの間一緒に遊ぶ事になるAさん(名前は思い出せない)との最初の会話でした。

Aさんとぼくとプロンテラ

ROのプロンテラ

ROのプロンテラ

私からの初めてのチャットに、Aさんは「喋ったwww」と言って、当時の私は「www」の意味は分からなかったのですが、「うつのがおそくて」と返信したのは覚えています。

Aさんは「おっそw」的な事を言いながら、チャットを打つのが遅い私に合わせてくれて、色々な他愛のない話をしました。

そんな話の中でAさんに「アルベルタから出たことないの?」と言われ「となりの森にしかいった事がない」と答えた事がきっかけで、「ここより人がいっぱいいるプロンテラ行こうぜ!」と誘われました。

町はアルベルタしか無いと思っていた私は、すごく行きたかったのですが、もうすぐ落ちなくてはいけない時間だったので「いってみたいけど明日がいい」とチャットして、二人とも「また明日」といい私はログアウトしました。

その日の夜は「プロンテラってなんだろう!」「どこにあるんだろう!」と興奮してあまり眠れませんでした。

次の日、学校が終わるとすぐに家に帰宅し、ROを起動しました。

Aさんは既に待っていてくれて、私が着くなり「よしプロンテラに行こう!」と言ってくれました。Aさんは続けて「自分に付いてくればいいよ!」と言ってくれたので、私はチャットも打たずにAさんを追いました。

途中のマップに見たことがないモンスターがいっぱいいて、『なんだこれ…。すげぇ!』と知らない世界を見ながらワクワクしつつ、Aさんから離れないように付いていきました。

いくつかのマップを抜けて、凄い人が集まっている場所がありました。プロ南の臨公広場です。

プロ南の臨公広場

プロ南の臨公広場

この時点で既に感動を覚えるほど、私は驚いていました。閑散とした町のアルベルタしか知らなかったので、こんなにも人がいるのかと。

ただその驚きすらも色褪せるほどの超ド級の驚きが待っていました。

プロンテラの露店

プロンテラの露店

人人人、数えきれないほどの人がプロンテラの町の中にいました。

自分の姿すら見失う程の人の数に私は感動して、涙が出てきたのを覚えています。

Aさんはしてやったりなのか「すごいだろw」とPTチャットで言っていました。私は素直に感謝の気持ちを伝えたくて「つれてきてくれてありがとう」と返し、もう2度とアルベルタには戻らないと決意しました。

不死身の男DEAD MAN

Aさんにプロンテラに連れてきてもらってから半年経ち、その間も私とAさんの関係は続いていました。

この頃になると、ネットスラングにも慣れ、ROの世界もある程度理解してきていました。(情報サイトとかは全く見ずにプレイしていたので、自分の知る世界が広がっただけ)

最初に作った商人はステータスの振り方も適当、スキルも適当ですごく弱かったので、新しくアーチャーを作りハンターをプレイしていました。

Aさんはアコライトを私のアーチャーと同時期に始め、プリーストをプレイしていました。

どこに行くのもいつも一緒にプレイしていて、とても楽しかったのを覚えています。

そんなある日「MVPモンスターを見に行かない?」とAさんが言った事により、MVPモンスターを見に行く事にしました。

この時に選んだのが、蟻地獄ダンジョンにいるフリオニです。

プロンテラのポタ屋さんに一人1k払い、モロクに送ってもらって蟻地獄ダンジョンを目指しました。

運よくフリオニは倒されずに存在しており、近くに行って殺される事に無事成功。

「やっぱ強いなwww」とAさんと一緒に笑いあっていました。

Aさんと一緒に寝ながら話をしていると、逆毛のBSがフリオニ目掛けて突っ込んでいきました。

当時の私は最初に作った商人がくそ雑魚だったので、BSもくそ雑魚だろうと思い、この人もMVPでも記念に見に来たのかな位にしか思っていませんでした。

しかし、予想ははずれ。見たこともないメマーナイトの乱舞が始まりました。白ポも連打しているのですが、かなり余裕を残してフリオニを倒した様に見受けられました。

フリオニを倒した後に、寝ているAさんをイグ葉で起こしてくれて、Aさんのリザで私も起きました。

私は感謝を伝えるとともに、「ありがとうございます!BSってそんなに強くなれるんですか!」と興奮冷めやまない勢いでチャットを打ち込んでいました。

逆毛のBSさんは、「余裕www」と発言にも逆毛を生やしながら、自分のステータスと装備の話を私にしてくれました。

自分では確実に釣り合わないと思いながらも、逆毛BSさんはギルドに所属していなかったので、Aさんと一緒に作った二人のギルドに逆毛BSさんを誘いました。

逆毛BSさんはスグにチャットを返してくれて「いいよwww暇だしwww」と私たちのギルドに入ってくれました。

これが逆毛BSこと「DEAD MAN」との出会いでした。

最後の言葉は「また明日!」

DEAD MANとAさんとのROは、出会いから1年経っても変わらずプレイを続けており、とても心地の良い空間でした。

ギルドメンバーは増えたり減ったりをしましたが、私たち3人だけは変わらず一緒に遊んでいました。

1年もプレイしていると、目新しい事もアップデートが無い限りないので、狩り以外にやる事は少なくなっていきます。

この時にハマッてしまったのが、精錬です。

日曜日の夜に、ギルドメンバーだけでプチ精錬大会みたいな事を毎週やっていました。

カンカン!クホホホホホホ…。がデフォルトのホルグレンですが、ギルドメンバーと一緒に精錬をしていると壊れても面白いので、損など気にせずに日曜の夜だけの遊びとして定着していました。

「今日もどうせ+6すらできないんだろうなぁw」といいながら、装備を壊していくギルメン達。

「だろうなwwwww」といいながら、私はミストレスの王冠を精錬していました。

この日はホルグレンの機嫌がいいのか、ミストレスの王冠は+7まで行きました。

「やべぇwwwwミストレスの王冠+7できたwwww」と私はチャットに打ち込み、AさんとDEAD MANは「まじでかwwwwすげぇwwww見せてwww」と言っていました。

私はミストレスの王冠を2人に渡して自慢しながらも「すげぇだろwwwただここで止まるのは男じゃないwwww」と言い、返してもらったミストレスの王冠+7の精錬を始めました。

この時に+7で止めておけば良かったんです。

私が精錬をしたミストレスの王冠は、+10になりました。

ラグマスの様に安全精錬なんて物は無く、精錬値も+10が最大のROでは、+10ミストレスの王冠は当時ほぼ最強と言っていいほどの頭装備になりました。

できた時、私は「まじでヤバイ+10になった」と真顔で、ただ伝えないと!の一心でチャットをうっていました。

それを見た、AさんとDEAD MANは「ガチかよwww見せてwww」と言ってきたので、私は二人に+10ミストレスの王冠を渡しました。

二人は本当にすげぇ!神器じゃん!と盛り上がって、私に王冠を返してきました。

私も+10になった喜びが遅れて来ていて「やったぜぇえええええ!!!」と大はしゃぎしたのを覚えています。

ただ、当時の私はGvもPvもやらない。MVP狩りも時々やる程度の超ライト層だったので、こんな装備持ってても意味ないから売っぱらいたいと考えていました。

それを二人に伝えた所「多分2G(2000M)位の価値があるから、露店じゃ最大価格で売っても損しかない。保証品とZenyで取引できる掲示板で売った方がいいんじゃない?」と言われました。

私はそんな掲示板がある事すら知らなかったので「じゃあこれ売っといてよww」と軽い気持ちでAさんに+10ミストレスの王冠を渡しました。

そんな話をしているうちに夜も更けてきたので、皆でそろそろ落ちるか~。という話になりました。

DEAD MAN の「じゃあまた明日な~!」から始まり、Aさんも「また明日!」と言って、私も「んじゃまたねーん」と各々で落ちていきました。

次の日にINしてみると、いつもいる時間なのにAさんはログインしてきませんでした。

DEAD MANに確認してみると「俺がINしてからは見てないな~」との事だったので、まぁこんな日もあるかと思い、Aさんを待ちながらもその日は遊んで、Aさんが来ないまま落ちる事になりました。

次の日もAさんはログインしませんでした。『まさかな』と思いつつも、DEAD MANに取引掲示板のURLを教えてもらい、ミストレスの王冠が出品されているかを確認しにいきました。

+10ミストレスの王冠は、確かに出品されていました。見たことも聞いたこともない名前で。

+10ミストレスの王冠レベルの物が同時期に出品される事は薄いと感じながらも、長い間一緒に遊んでいたAさんを疑いたくないと思い、私はAさんを待ち続けました。

次の日も、次の日も、次の日もAさんはログインしませんでした。

Aさんがログインしないまま1週間が過ぎた時に、

あぁ…。こんな事で関係って終わるんだな…。

と急にAさんがもう帰ってこない実感と虚しさ、悲しみが沸いてきました。

+10ミストレスの王冠を盗まれた事に対しての怒りは全くなく、+10ミストレスの王冠なんて要らないからAさんともっと一緒に遊びたかったという気持ちでした。

その日、私はDEAD MANにだけROを引退する事を伝えました。DEAD MANは普段と変わらず「またどっかで遊ぼうな!引退おめでとう!」と言って送り出してくれました。

1年間ほぼ毎日遊んでいた友達が2人もいなくなって、一番悲しかったのはDEAD MANだったのかもしれないのに、私はその気持ちに気づくことなく引退してしまい、今思えば酷な事をしてしまったと反省しています。

ROで一番楽しかった時間は、Aさんと DEAD MAN と他愛のない会話をしていた時です。ROを本当に好きになれたのも二人のおかげです。

どこかでこの記事を見る事があったら連絡をください。また一緒に遊びましょう。

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コメント欄

    • 名無しさん
    • 2019/10/15

    最後まで読み切りました。
    なんか・・いろいろ思い出します。つらい思いをしましたね。

    私も初めてのMMOが本家ROでしたので、同じように毎日が楽しかったです!でも、当時も今も、人間関係の難しさは変わって無い気がします(笑)ただ、当時より皆さんが「大人」な遊び方をしているのは感じます!徹夜する人少ないし(笑)

    • 名無しさん
    • 2019/10/29

    最後まで読ませてもらいました。自分も昔やっていた記憶が蘇り人との繋がりの楽しさとかを思い出しつつ記事の内容で泣きそうになってしまいました・・あの頃に戻ったりしたいなって思いますね。ラグマス少しだけやってやめちゃったんですがちょっとまたやろうかなって思いましたw

    • 名無しさん
    • 2020/01/08

    自分もβ版からプレイしてたけど分かりすぎて涙出そう。当時会社の同僚とやってたので帰り際はプロの噴水前で待ち合わせな!って言ってたのを思い出した。

    • 名無しさん
    • 2021/11/11

    はじめまして。
    βからROやっていたものです。
    やめて何年になるでしょうか。。。
    懐かしい思いが蘇ります。
    コロナで暇になったのでちょっとだけ復活してみようと思います。

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ヨッシー

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